最近、若い女性だけでなく様々な年代の方から人気の高い旅行先の一つが、ベトナム最大の都市ホーチミンです。
ホーチミンは、ベトナムがフランスの占領下にあった時代から発展してきた街で、「東洋のパリ」とも呼ばれるとても美しい街並みが魅力の人気観光地です。
ベトナム経済の中心地であり多くの素敵なお店での買い物を楽しむことが出来る点から、特に女性におすすめの旅行スポットでもあります。
ホーチミンで一番の観光名所であり、ホーチミン市民の台所、それがベンタイン市場です。ここは、初めてのホーチミン観光なら、必ずみんなが立ち寄るほど有名な観光スポットの一つです。
市場は、朝は6時ごろから夕方6時ごろまで開いており、夜は、市場の隣に開かれるナイトマーケットで、冷たいビールを飲みながらホーチミンの料理に舌鼓を打てます。
朝早い時間に市場に行くと、地元で生活するお客さんが多く、食品を中心に商売をしています。
昼間は観光客を目当てにしたお土産屋さんや洋服の仕立て屋さんが店を広げて、客引きのための日本語や英語などが飛び交い活気に溢れています。
かつて、ホーチミンはサイゴンと呼ばれており、17世紀から19世紀までフランスの植民地でした。
当時の面影を残す建物の中でも、ひときわ美しく観光客の目を引いてやまないのがサイゴン大教会です。ミサが開かれる日曜日には大勢の地元のキリスト教の方が集まってきます。
ホーチミンは、「東洋のパリ」ともいわれる街で、ヨーロッパ風の建築がたくさん残っています。サイゴン大教会の建物は、1880年に建てられた教会で、当時のヨーロッパで流行していたネオ・ゴシックの建築様式です。
サイゴン大教会のすぐお隣には、サイゴン中央郵便局があります。この郵便局は、フランス統治時代に作られた歴史的な建物であると同時に、現在でも郵便局としてホーチミン市民が毎日使っています。
建物の中に入ると、フランス人のセンスを感じるお洒落な作りに目を奪われます。また、壁面には当時の地図がそのままの状態で保存されており、ホーチミンの歴史を感じることもできます。
局内に置かれている調度品も、木製で建物の雰囲気にぴったりあっているため、内部の作りをじっくりと観察したいスポットです。
観光の記念に、サイゴン中央郵便局から日本にいる家族や友達に手紙を送る方も非常に多いです。
ホーチミン市民劇場は、サイゴンオペラハウスとも呼ばれています。
この建物は元はフランス植民地時代に建てられましたが、ベトナム戦争により被害を受けました。
しかし、1998年に復元されて、今では建設当時の姿を取り戻し、観光スポットの一つとして人気があります。
この劇場はコロニアル建築様式で、やはりホーチミンが「東洋のパリ」と称されるゆえんの一つです。
細部に至るまでこだわって作られた彫像や装飾は、あたかも美術館を見ているかのような美しさです。
観光の際はこのフランスの香り漂う建物を、一度はご覧になることをおすすめします。外観に負けず劣らず、内部の作りも豪華です。内部を観覧されたい方は、週末の夜に行われるオーケストラのコンサートやバレエなどの公演にぜひ行ってください。チケットは正面入り口横のブースで購入することができます。
また、ライトアップされた夜間の景色は、昼間とは違った幻想的な美しさを楽しませてくれます。
ホーチミン観光のおすすめの一つに、博物館としても解放されている統一会堂があります。
この場所は、ベトナム戦争の終結の舞台ともなった場所であり、歴史的な観点からも非常に重要な場所です。
この施設は、現在でも国際会議の為に使われることもありますが、通常は30,000ドンの入場料を払って見学することができます。この建物は、ベトナム戦争終結まで南ベトナムの大統領官邸としての役割を果たし、部屋数も100を超える非常に大きなものです。豪華絢爛な居住スペースからは、当時のきらびやかな生活の一面を見て取ることができます。
また、政府の施設としての厳しい危機管理体制がどのようなものであったかを、現在でも垣間見ることができます。
日本語の案内パンフレットやガイドさんのおかげで、英語に苦手意識がある方でも展示されている資料に関して、詳しく知ることが可能です。
歴史好きの観光客にとって、ホーチミン観光の際にはぜひ立ち寄りたいおすすめスポットの一つです。
ベトナムと言えば、わずか40年ほど前に終結したベトナム戦争が印象的です。
ホーチミンには、この戦争の歴史を風化させないためにも、戦争博物館があります。
観光の際にぜひこの博物館を訪れ、ベトナムの文化や背景にも注目したいものです。
日本でも、近年しきりに平和についての報道がなされていますが、この博物館の展示からなぜこのテーマが重要かを考えるきっかけを得ることができます。
まず最初に目に入るのは、屋内外に展示されている実際の戦争で使われた武器・兵器です。
また館内では、戦争中の悲惨な出来事の写真や、化学兵器の結果として生まれた現実を展示物を通して見ることができます。
血で血を洗う戦闘が、実際にこの場所で起きたことを示す証拠を目の当たりにし、観光に訪れた私たちの人生観を変えると言っても過言ではありません。
ホーチミンの戦争博物館の展示から、平和のすばらしさやそのための努力について、全ての人が考えさせられることでしょう。
こちらの博物館は、お休みはなく15,000ドンの入館料を払い誰でも観覧できます。
ホーチミンのおすすめ観光スポットは、歴史的な建物や博物館だけではありません。
ホーチミンは今も発展を続ける、とてもエネルギッシュな街であり、近代的な魅力にも満ち溢れた都市です。
その一つが、ホーチミンで一番高い建物であるビテクスコ・フィナンシャルタワーにオープンしたスカイデッキです。
地上68階・地下3階建ての巨大なビルで、その49階、地上178メートルの場所にある展望フロアーがスカイデッキです。
入場料金は、200,000ドン(日本円で約1,000円)です。
ホーチミンに観光で来たのなら、おすすめしたい買い物エリアがあります。それが、ドンコイ通りです。
この通りにはたくさんの雑貨屋さんがあり、ゆっくりと時間をかけてお気に入りのかわいい雑貨を見つけることができます。
ホーチミンの市場では、価格が表示されていないために高い買い物をしてしまったという話を聞くことがありますが、この通りにあるお店は金額が表示されているため、観光客用の高い値段で商品を買ってしまう心配がまずありません。
また、数多くの雑貨屋さんが店を構えていますが、それぞれのお店がみんな独自のカラーを出しているところも、観光客にぜひおすすめしたい理由です。
自分のお目当ての品を決めて、お店のコンセプトを見極めてお買い物をすれば、ホーチミンでのショッピングを存分に楽しめます。
ドンコイ通りは、ホーチミン観光で絶対に忘れてはならないおすすめスポットです。
2014年に開園150周年を迎えた、歴史のある動植物園です。世界最古の動物園10選にも選出されており、正確には世界で6番目に古く、アジアでは最古の動物園です。
元々は、フランスの植物学者であるルイ・ピエールが、1864年にサイゴン動植物園の前身である植物園を作りました。それからベトナム戦争によって植物園が破壊され、また復活するなどの変遷を経て、今のサイゴン動植物園が出来上がりました。
園内には、約120種類・1,000頭ほどの動物が飼育されており、ファミリーやカップルを中心に数多くの人が見受けられます。入場料が安く日本円で大人が約270円・子供が約160円とお手ごろで、立地も中心部からタクシーで約10分・徒歩で約20分と行きやすいところにあります。
動物園ではたくさんの珍獣を目の当たりにできます!
世界では約250頭(日本では約35頭)しかいない絶滅危惧種として保護対象となっているホワイトタイガーや、同じく絶滅危惧種に指定されている世界三大珍獣のコビトカバ、アジアゾウなど、普段は見ることのできない珍しい動物を直に観察することができます。
植物園には約260種類・1,800本ほどの木々が生い茂っており、樹齢が100年を超えるような趣のある木々が連なっており、それらに囲まれて散歩をしたり、レジャーシートを広げてみんなでご飯を食べたりするのが格別に気持ち良いと思います。歴史ある自然と動物に囲まれたサイゴン動植物園で、ホーチミンの喧騒を忘れて心豊かにのんびりと過ごしてみてはいかがでしょうか。
休日には大変混雑しますので、できれば平日に足を運ぶことをおすすめします。